第13回　東京大学生命科学シンポジウム

　第13回東京大学生命科学シンポジウムを平成25年6月8日（土）に開催いたします。今回は、会場を東京大学伊藤国際学術研究センターならびに経済学研究科学術交流棟・小島ホールに移して行われます。両者はほぼ隣接するような近距離にあり、講演会場とポスター会場も近くに設定し、会場の一体感がとても高くなっています。
　本シンポジウムは、東京大学で生命科学に携わる16部局の研究者が一堂に会し、さらに学生や市民の方も加わって、土曜日一日をたっぷりと使って講演、ポスター発表、討論を行うものです。生命科学研究がますます広がりを見せる中、研究者の方にとっては最先端の研究潮流に触れ、新しいアイディアを育む好適な機会と存じます。また学生や市民の方が、専門知識なしでも興味深く聞ける講演であることも本シンポジウムのとてもよい点であると存じます。講演は午前と午後の二部にわたって伊藤謝恩ホールで行われます。すでに8部局から貴重なタイトルが寄せられ、生命科学のさまざまな領域に触れ、分野横断的に俯瞰ができる、とても魅力的な内容になっています。今回は若手研究者にもご講演をいただくこととし、若手の方にも興味と共感を持って参加し、刺激を受けてもらえるような工夫をしました。一人でも多くの方に会場に足を運んでいただければ幸いです。
　午前、午後の講演の間にはポスターセッションが開催されます。毎回、若手の発表者を中心として16部局から多数のポスターが集まります。このポスターセッションは東京大学の生命科学に関する研究者がじかに知り合い、 face to faceで活発な議論をするまたとないチャンスで、本シンポジウムの大きな特長となります。このポスターセッションをきっかけとして、共同研究に発展したというようなことも期待できるのではないでしょうか。今回は研究者同士の交流をより深めるために、ポスターセッションの時間を例年より少し長めに取りました。ぜひ多くのポスター演題の応募と当日の活発な討論をお願いしたく存じます。
　午後の講演終了後には、伊藤国際学術研究センター多目的ホールで懇親会を開催いたします。懇親会ではポスター優秀賞の表彰を行います。また前回と同様に特別講演会を企画しました。今回は「生命科学研究における人材育成と教育」というテーマのもと、4人のパネリストの方からご講演をいただきます。若手の方にも興味を持っていただけるテーマと存じます。パネルディスカッション形式も取り入れて、会場の方と活発な意見交換ができる場になりますので、ふるってご参加の程お願い申し上げます。
　最後になりましたが、本シンポジウムの実行・準備にあたっては、宮園浩平生命科学ネットワーク長・医学系研究科長、医学系幹事の飯野正光教授、そして各部局の運営委員・幹事の方々からこの上ないご支援をいただきました。また多くの企業からも本シンポジウムの趣旨に賛同が寄せられ、貴重なサポートをいただきました。実行委員会を代表して心からお礼申し上げます。

実行委員長　黒川　峰夫