地球上の生命に関する不思議や、病気の原因や治療方法の開発、生命科学と人間社会の関わりなど、東京大学では多種多様な分野の研究と教育を進めています。
実行委員長からのご挨拶
東京大学生命科学シンポジウムは、東京大学で生命科学に携わる全ての研究者および学生の情報交換ならびに親睦を深める場を提供することを目的として毎年開催されています。
第22回目となる令和5年度は、6月16日(金)夕刻に金曜特別講座をオンライン開催、6月17日(土)は終日駒場キャンパス21KOMCEEにおいて、講演会、若手ワークショップを対面開催する運びとなりました。コロナ禍を乗り越え、幅広い研究者の方々に成果を発信する場として、さらに学部学生、大学院生の方々も含めて研究交流や教育にご活用いただけるシンポジウムを目指して、今回は「とびこめ!東京大学生命科学の世界へ」という副題の下で開催致します。
初日は、「金曜特別講座」を企画しております。二日目は、例年通り、本学のさまざまな部局の教員による講演と、大学院生と若手研究者によるポスター発表のほか、前々回大会から始まった若手ワークショップが開かれます。今年の若手ワークショップは公募によって選ばれた8人の若手研究者による発表となります。「金曜特別講座」は理学系研究科から塩見美喜子先生から、最先端RNA研究と細胞多様性の関連をお話し頂きます。部局からの講演では、新領域創成科学研究科、教育学研究科、薬学系研究科、理学系研究科の4部局から推薦頂いた先生方に最先端の生命科学研究をご紹介頂きます。また、選りすぐりの8人の若手研究者による発表は、今回の新しい試みとなります。新しい東京大学生命科学を感じて頂けると思います。講演会終了後には、懇談会(無料)も用意しました。異分野の研究者と、さまざまな情報や意見の交流の場所として奮ってご参加ください。
新型コロナウイルス感染症との闘いは、いろいろな観点で生命科学への関心があらゆる世代に広まるという結果をもたらしました。児童がPCRや抗体治療薬、あるいはmRNAワクチンという言葉を口にする時代になっています。現代の生命科学はより深い生命現象の理解を与えているだけでなく、例えば、疾患治療、診断、健康のレベルを顕著に向上させているわけですが、社会も常にその進展を相当の関心を持って見ているのです。エネルギー問題、環境問題、国際紛争等と同様に、常日頃から社会との関連を意識していく必要があります。総合大学である東京大学における生命科学の果たすべき役割は増すばかりです。
文系理系を問わず多様な研究領域において、地球規模での複雑かつ解決困難な多くの課題への取り組みが続けられています。これまでも東京大学生命科学は衆望を担ってきましたし、そしてこれからも世界的成果を発信して人々の期待に応えていくでしょう。本シンポジウムを通じて、「東京大学生命科学の世界」へ「とびこみ」、その世界が拓く未来を感じて頂ければ幸いに存じます。
最後になりましたが、本シンポジウムに協賛して下さる企業・団体関係者のみなさまのご理解とご支援に、心より御礼を申し上げます。
実行委員長 津本浩平 教授
東京大学大学院工学系研究科
実行委員長 津本浩平 教授
東京大学大学院工学系研究科
第22回 東京大学シンポジウム
実行委員長 津本浩平 教授(東京大学大学院工学系研究科)
実行副委員長 松永行子 教授(東京大学生産技術研究所)
実行委員 篠原満利恵 助教(東京大学生産技術研究所)
松長遼 助教(東京大学大学院工学系研究科)
冨川順子 特任研究員(東京大学生命科学ネットワーク)
2023 BIO UT
ポスター(1P)
PDFダウンロード